エンカレッジルーム 東海ろうきん助成に採択されました。

公益財団法人あいちコミュニティ財団

東海ろうきん傍楽ファンド

2014年度 助成事業申請書

 

H26年7月28日、審査会で採択されました。

 

公益財団法人あいちコミュニティ財団 御中

申請日:  26年  6月 18 日

1.申請団体について

(1)基本情報

事業名精神障碍者の就労を勇気づけるルームの開設事業

申請金額30万円

(ふりがな)

団体名こもれびのかい

雇もれびの会

 

団体所在地〒 〒461-0004  

愛知県名古屋市東区葵1-7-12

アートリーフ風花 内TEL: 090-1825-1853

FAX: なし

E-mail:komorebi_no_kai@yahoo.co.jp

 

 

(2)地域や社会のビジョンと、申請団体が果たす役割

 

 全国的に障碍者雇用は、法定雇用率が引き上げられたことを背景に、増加しています。愛知県でも、最新の障害者の雇用者数は約2万5千人と過去最高を更新しました(愛知労働局 データ)。しかし、精神障碍に着目すると、偏見も強く、本人が希望しても就労に至らないケースが多いです。精神障碍者を含めてだれもが社会に参加できる環境が望まれています。現状では、働いていない精神障碍者への支援と、働き始めた精神障碍者への支援は、クリニックや就労移行・継続支援施設が担当していますが、利用者サイドから見ると未熟・未発達な状態です。

自助会「雇もれびの会」は、病院でもなく、サポートセンターでもない、精神障碍当事者が主体となっている自助会として運営しています。社会参加、特に精神障碍者の就労について、当事者でできることを行動しています。就労を目指す・就労している精神障害者を励ます役割として、就労してからの悩みを共有する「励ましあう場」を提供することを役割としています。また、紙媒体の発行を通じて社会啓発する役割も担っています。

 

 

(3)団体の強みと弱み、外部環境の機会と脅威(各項目3つまで)

 

 

内部

【強み】

・心理カウンセラーがいる

・障害当事者が多く参加している

・毎月語る会を開催している

【弱み】

・カウンセラー・スタッフ不足

・資金不足

・固定された場がない

 

 

外部

【機会】

・当事者が癒し・ケアを求めている

・働きたい障碍者が増えている

【脅威】

・当事者が引きこもってしまう

・当事者が退職してしまう

・雇用する側の理解が足りない

 

(4)これまでの主な事業と成果(補助・助成事業の場合は、補助・助成元と金額も記入してください)

※概要を箇条書きで記入してください。

 

モリコロ基金(平成23年度):障碍当事者による就労情報誌の発行30万円。

モリコロ基金(平成24年度):障碍当事者による就労情報誌の発行の発展30万円。

 

 

(5)これまでの「働く人を応援する」取り組みの中で、最も印象的なストーリー

 

雇もれびの会では、毎月の「語る会」で、精神障碍者の当事者の就労体験談を多く語り合ってきました。500円の参加費とカフェ代を払ってでも語りたい人が毎月10名以上集まります。そのなかで、「一般就労を目指しているが、この会での皆さんの声が励みになった」、「いずれは働いて一人暮らしをしたいので、その勇気をもらえた」という感想をもらっています。また、福祉を目指す学生からは、臨床心理士や精神保健福祉士による支援ではなく「自助」に力強さを感じた、という声もありました。最近になって、「A型就労継続支援という福祉的就労をしているが、職場のストレスや不満を語る場が欲しい」という声が、だんだん大きくなってきています。福祉的でありながらも就労の場であるA型就労継続支援だけでは、ストレスマネジメントが十分にできない課題が浮かび上がってきました。一般企業へ就職し障碍者でも同じような悩みを抱えています。また、企業側でもどう扱っていいかわからないという課題が見えてきました。

 

 

2.申請事業について

 

 

(1)解決に挑む地域や社会の課題(800字程度)

※申請事業で解決を目指すのはどんな課題ですか? 課題の当事者はどんな人で、その声や数字の根拠を示すなど、問題の深刻さや解決の緊急性・重要性を説明してください。(「あいち『見える化』ウェブ」( http://aichi-community.jp/mieruka/ )に掲載している過去の助成先の事例もご参照ください。)

25年度の精神障碍者の手帳保持者は44,925人、手帳を持っていない障碍者や発達障碍者はさらに多数存在しています。精神障碍者は、身体・知的障碍者に比べて雇用される人数が多くないのが実態です。手帳保持者のうち就労している障碍者は身体障碍者・知的障碍者が10%から8%という割合に対して、精神障碍者は、わずか2.8%に過ぎません。

就職を望む精神障碍者は非常に多いにも関わらず、就職に大変苦労している状況です。手帳保持者のうち、これほど雇用が少ないのは、社会サイドの無理解や許容範囲の狭さにあると共に、障碍者サイドのトレーニング不足や、ストレス耐性の弱さからくる早期離職も原因の一つです。

そうした状況の中で、働く意欲を失ってしまう方もいるのです。?この事業では、未就労障碍者に対してトレーニングと、就労障碍者への勤労意欲のアップを行います。また、当ルームを運営するなかで得られた障碍者の声を積極的にPR情報誌に掲載することで、「障碍者をどうあつかっていいかわからない」という企業の声に応えたいです。

 

 

(2)申請事業の目的と概要(800字程度)

※申請事業で上記の課題をどのように解決しますか? 解決策としての有効性等を説明してください。(「あいち『見える化』ウェブ」に掲載している過去の助成先の事例もご参照ください。)

??この事業では、1)未就労障碍者に対してトレーニングと、2)就労障碍者への勤労意欲のアップを行います。

・未就労障碍者へのトレーニング

就労を目指す精神障碍者の課題の一つが訓練不足です。就職面接の練習や履歴書の添削をプロがキャリアカウンセリングします。

・勤労意欲のアップ

働く意欲が落ちている精神障碍者に対して、勇気づける場「エンカレッジルーム」を提供します。引きこもり、鬱、統合失調症などを経験した当事者講師により作業を通じて手を動かすことが、癒しと脳の活性化につながります。

 

 

上記3項目に共通しているのは、以下の3原則です。

(1)働く意欲を勇気づける

「働きたい」を「働ける」に変化させるため、履歴書・職務経歴書の添削や面接の練習といった小さなトレーニングを重ねます。

(2)手作業を通じた癒し

引きこもり、うつ病、統合失調症などの経験を持つスタッフが手作業を共に行うことで利用者のメンタルトレーニングをします。

(3)カウンセラーと当事者との関係

当事者主体で運営しており、そこにカウンセラーが加わって協力し合うことで、「支えてもらう」という一方的な関係から「支えあう」という互助の哲学を学ぶことを目標としています。?

 

 

 

 

 

(3)申請事業の対象者・受益者

 

地域愛知県

対象者・受益者未就労精神障碍者就労精神障碍者

人数100人150人

年齢層20代以上20-50代

具体的に

就労を目指す、または就労しながらも孤立している精神障碍者にトレーニングとメンタルケアを提供し、勇気づけることを目的として「エンカレッジルーム」を開設する。認可外での就労支援施設として認可就労支援施設を補完する役割を担う。未就労・就労障碍者への作業療法・カウンセリングを行う。

 

 

 

 

(4)申請事業の具体的な計画と目標

※事業実施期間:2014年7月1日?2014年12月31日のうちで任意

計画内容具体的な目標(できるだけ数字で)

7月ルーム開設

ルームを開設します。必要な教材を揃えます。

8月作業セラピー開始

月に6回以上セラピーを開催します。

9月作業セラピー継続

 

月に6回以上セラピーを開催します。1回あたりの参加者は平均7名を目標として、月間のべ利用者は40名を目標とします。

10月作業セラピー継続月に6回以上セラピーを開催します。

11月作業セラピー継続月に6回以上セラピーを開催します。

12月ルームの総括

セラピールームの効果を検証します。

のべ利用者200人を目標にします。

 

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(5)実施体制

 

 

(6)申請事業が地域や社会にもたらす価値

※申請事業は地域や社会にどんな効果を与えますか?(できるだけ数字でご記入ください)

地域の45,000人の精神障碍者とその背後にいる10万人規模の手帳非保持障害者および家族に就労への勇気を与える効果があります。運営者が当事者自助団体であり、勇気づける効果が高いと思います。就労継続支援等の制度支援への不満やストレスを吐き出せるように補完する当エンカレッジルームには毎月40人、のべ200人の利用者が見込まれます。その利用者の声を当会のマガジン「こもれび」に掲載します。マガジンは200部発行で、60か所程度の施設・保健所・社会福祉協議会へ送付します。どう障碍者雇用していいかわからないという企業側の課題に対しても、障碍者の声・ノウハウをPRしていき、障碍者雇用を後押していきます。

 

 

(7)申請事業終了後の展望

※申請事業終了後はどのように事業を展開しますか?

 

開設したルームと得られた声を基にしたマガジンの発行を軸にして活動を展開します。当面、認可外の施設として、認可施設を補完する役割を継続します。アートセラピーや作業療法、就労のための面接指導・履歴書添削を支援します。

 

 

(8)東海労働金庫役職員との協働について

本ファンドは、東海労働金庫の役職員による助成事業への参加を促し、実際に助成先へ関わる機会をつくることも目的としています。本申請事業で東海ろうきんの役職員を巻き込んで、何を協働したいですか? また、それはなぜですか?

障碍者を雇用したくてもどう接していいかわからないという声が企業側からも出ています。それにより障碍者雇用に尻込みする、就職した障碍者が早期退職に追い込まれるなどの問題があります。そこで、精神障碍者の声と実態を東海労働金庫様の役員の方々に知っていただき、取引先の企業への障碍者雇用のノウハウを普及させることで協働していきたいです。

 

 

(9)申請事業の収支予算 ※「収入合計」と「支出合計」は金額を同じにしてください。

【収入】

内訳金額(円)

1)本助成金30万円

2)その他収入参加費(500円×200人)

 

その他の助成金(予定)100,000円

 

65,000円

収入合計46万5千円

【支出】

費目内訳および積算根拠(単価、個数など)金額(円)

90,000本助成金その他収入

会場費

 

教材費

 

人件費3000円×6回×5か月               90,000円

         

2500円×6回×5か月               75,000円

 

講師料5000円×講師2人×30回           135,000円

 

 

 

165,000円

支出合計46万5千円

以上

 

障碍者を勇気づける「ルーム・エンカレッジ」を平成26年7月から運営する予定です。大きな特徴は、その運営に障碍者が主体的に取り組むことです。自助会である「雇もれびの会」の月例会も当ルームで開催し、交流と情報交換を目的とする就労エンカレッジ団体のルームとする予定です。