2013年4月13日 語る会

前半は、S、O、B、Y、H、U、K。

自己紹介
S:クローズで事務をやっている。事務は11年目でフルタイムは3年目です。最初はアルバイトから徐々に仕事を増やしてステップアップできました。

O:医療事務の仕事。簿記1級も行政書士も資格も取った。オープンで働き、役職にも就いた。

B:製造業の仕事をフルタイムでやっている。

Y:自動車のソフトウェアの技術者で、残業も普通にしている。うつ状態だった時期があった。家族に知的障碍者がいる。

H:仕事を探している。もう5回目の参加です。

U:リハビリ中です。

K:フルタイムの事務の仕事を2年半やっている。オープン。

内容
Y:ソフトウェアの大学院在学中にうつ病に罹った。大学院を中退して半年ほど休んだ。環境を変えて時間をかけることで回復できた。鬱がひどいときは、つらかった。今回は、自分の病気が悪くなる前に、安全策として自助会に参加した。それに加えて、家族に知的障がいのある人がいて、作業所(授産所)で仕事をしている。アクセサリーやクッキーなどを作っているが、工賃は少ない。みなさんがどうやって仕事しているか、聞きたくて来ました。

O:障害年金を貰っている人はいますか?あの年金はもらう前の申請が必要で、時間も手間も知識もいるから難しい手続きですね。私は今、病院の医療事務をやっている。そうした中で障がいのある方の相談に乗ることもある。求職中に簿記専門学校に通って簿記や行政書士の資格を取った。今後は社会保険労務士を取りたい。それが実現したら、障碍者の年金手続きの相談業務をやっていきたい。
仕事では、電話が難しい。患者さんからのクレームもあるし、裁判所などの役所からの電話の応対もしている。電話ノイローゼ気味だった。出社拒否のときもあった。てんかんを患って、3歳のころか病院にかかっていた。最初は製造業の仕事をしていた。20年前に大きな発作があって以来、発作がない。くるまの運転はしていない。製造業の仕事は小さな発作などがあるので、危険になって辞めた。福智クリニックに半年ほど通って、就労支援をするピアサポートに開眼した。就職には苦労しなかったが、入社してからの苦労が大きかった。上司はてんかんの病気を知っているが、同僚たちには知らせていなかった。配慮がない感じがした。プレッシャーを強くかけられるのに弱い。PCソフトや会計ソフトは得意だった。

U:セルフケアの勉強をしている。どうすれば勉強が長続きするか?

O:勉強には、仲間が大事だ。仲間と支え合っていて続けられる。学校やサークルに積極的に参加たした。移動支援(旅行ヘルパー)を利用していたので障碍者の仲間もできた。

仕事を続けるには気分転換が大事だ。金曜の夜から土日は疲れない程度に体を動かす運動をしている。生涯スポーツセンターを利用している。

H:事務の仕事をしたいと思っていたが今は、伊勢志摩のYさんの農業をやりながら障がい者が集まって生活するグループホームに期待している。三重に住みたい。

B:A型、B型作業所とはなにか?

O:どちらも3障害の方の仕事をする場で、一般就労を目指して訓練したり、作業所で仕事をして社会参加するものだ。社会福祉士などがいる場合が多くて、配慮が十分にある。疲れたら休むこともできる。A型は雇用契約があるので758円以上の時給がもらえる。B型は、工賃というもので時給換算では50円程度のこともある。

U:地域生活支援センター(チカツ)を利用している。

O:チカツは、主に精神障害の方が利用する。障碍者手帳を持っていたり、受給者証を持っていることが利用の条件になる。精神保健福祉士などがいて相談にのっていれる。

B:チカツはよく利用している。心理士や福祉士に相談すると気分は晴れて助かる。ストレス発散にもなる。



後半:S、M、、A、Y、N、I、K,T.

N:40歳代だが、働いた経験がほとんどない。大学は法学部を卒業した。喫茶店で新聞を読んでブログを書いていた。また歌手のファンレターを毎日書いたりしていた。福智クリニックに通いだして就労を真剣に考えはじめた。調子が悪くなると風呂や歯をみがくことすらできなくなってしまう。デイケアをマイナスに捉えていた。社会復帰はあきらめましょうみたいにデイケアスタッフに言われてショックを受けた。
社会にでるのが不安だ。

Y:障害をオープンにして事務で5年ほど働いている。社長さんが友達のように親身に心配して声をかけてくれる。福祉の関係の会社。有料老人ホームを運営している。ヘルパーステーションなどがある。そこの事務員をしている。。ファイリングの仕事をしていて、あいうえお順の地域別にファイルを整理している。職場は配慮が行き届きている。表情をみて体調を察してくれる。大丈夫??と尋ねてくれて、疲れているなら早退もできるよと言ってくれる。

M:A型作業所も似たように体調を気遣ってくれる。早退することもできる。

A:気晴らしが一番大事だ。平日作業所で働いて、土日にしっかり気晴らしをするようにしている。気を付けないと一日ずっと家に引きこもりがちなので、必ず外にでるように習慣づけている。

Y:職場には、統合失調症の先輩がいた。掃除の仕事をしている。最初は仲良かったが、今は仲たがいをしてしまった。同じ病気同志は仲たがいしがちだ。Mさんとは昔からの友人で、一宮で同じ施設を利用している。

A:充電だけをする期間を作らないようにしている。ぼーとするのが苦手。充電期間があると再始動するのにすごくエネルギーが必要になってつらい。ホップステップジャンプという順番や準備をしないと飛べない。オンオフの切り替えをしっかりしている。散歩が多い。コンビニまで、図書館までなど、体調に合わせて散歩している。5分でも外にでるとリフレッシュできる。


最後に、
いろんな話がきけてよかった。
ちょっと疲れたけれど意味のある時間だった。人とのつながりができた。
数回来ているが、フレッシュな人が来ると楽しい。
また参加したい。
語る会議事録 5月11日   場所 新栄 アートリーフ風花
参加者 Sさん Nさん KさんTさん Bさん Iさん  Gさん Aさん Oさん Uさん
Hさん、Rさん (志摩ゲストファーム&ガーデン)
Zさん(就労移行支援運営)
Mさん、Dさん、Cさん(サラダ介護、「循環型農業まなび処」(精神ボランテイアグループ))
 
語った内容  
・Kさん 
体力づくりをしている。 プロのカメラマンとして仕事はぼちぼちある。本格的な仕事をするために体力づくりしている。障害者同志の交流などに地域活動センターを利用している。そのほか、カメラ技術を上げるように日々、努力している。カメラ以外の仕事をする気はない。ジプレキサを飲んでいる。体重が増えた。体にだるさやキレの悪さがある。睡眠導入剤も服薬しているので、それが翌朝に残るのかもしてない。医者と相談することにしている。
 
・Tさん 介護福祉士として発病前に働いていた。人間関係にうまく対処できずに発病したようだ。今は、一日4時間A型作業所で働いている。規則正しい生活を心がけている。資格を取ることを目標にしている。精神保健福祉士PSWの資格を取りたい。
 
・Aさん A型作業所で仕事をしている。職場で話すようになった。ストレスの対処法はとにかく横になって休む。3から4時間 眠れば治る。日記をつけるようにしている。突然、鬱の波が来る時がある。朝、起きてみると、鬱がひどくて出勤できないことがある。前日まではふつうだったのに、突然来る。数時間寝れば、よくなることが多いので、そんなときだけ午後から出勤できるような職場があるとありがたい。
 
・Bさん カフェのA型作業所で働いている。 主な担当はチラシのポスティングである。利用者さんで相性が悪い嫌いな人がいる。カフェでは4人ぐらいのお客さんが常にいる。2人1組でポスティングしており、その時は、楽しく無理なく仕事できている。自分はいつも職場の人間関係に躓く。以前、登山用品店で働いていたが、その時も苦手な人がいて数か月で退職してしまった。
 
・Zさん 就労移行支援を運営している。就労移行とは一般企業に入りたい人を想定している。一般の仕事に近い訓練をしている。A型就労継続などは、作業所として長く利用することが前提になっている。ただし、現実はA型から、一般就労するケースもあるし、就労移行からA型に就労するケースも多い。
 
・Rさん 志摩ゲストファーム&ガーデンを運営している。障碍者の集う「べてるの家」のようなモデルを想定している。先日、雇もれびの会のつながりから障碍者が名古屋から参加してくれた。ただ、初対面の人のなかで小旅行することが大きなストレスになったようで、後半はかなり疲れていた。気持ちを抑えることや、いつもと違った環境にあわせることなども弱さの一つだと感じた。あとから、お礼の手紙が届いたのがうれしかった。志摩農園には、ショートステイできる場もありもっと活用してほしい。
 
・マクドナルドは障害者に理解がある。バックヤードでの仕事などが障碍者に人気がある。コンビニのバックヤードや掃除、スーパーのバックヤード品出し。クロネコヤマトも障害者に理解があり、A型作業所に仕事を回したりしている。無印良品という店も配慮がある。公的な事務職も待遇がいい。
 
・Gさん。就労移行支援に見学に行く予定です。配偶者に収入が十分ある場合、手帳をもっていても就労移行には実費負担分が発生する。また、通うときの交通費の負担も名古屋市外からだと自己負担で重くなっている。
 
(感想)
・スポンサーさまからマガジン広告代(資金援助)として大きな金額をうけとりました。ありがとうございました。
今日は、いろいろな話が聞けて良かった。聞いてもらえて良かった。
職場に定着するときのストレス発散にしゃべりにきている。自助会は役立っている。精神障碍者のなまの声が聴ける貴重な機会だ。これからも開催してほしい。
 
次回は6月15日です。
こもれびの語る会。平成25年6月
6月は、新しい参加者が二人でした。

まず、一人目Bさん。
Bさんは、40歳代半ばで鬱病を発症して
退職。自宅で療養中。
若いときから胃が痛くなるほどのストレスを受けていた。
退職時は、精神的に追い込まれていたでの、
休職や傷病手当などを気にする余裕がなかった。
今は、自宅で引きこもり状態。
医者からは、まだ療養するように言われている。
このまま引きこもりではいけないと思い、自助会へ参加してみた。


二人目はCさん。
Cさんは関東から愛知の自動車工場へ働きに来ている。
19歳から26歳ぐらいまで通院して統合失調症のクスリを飲んでいた。
しかし、眠たくなったり、怠くなるのでクスリを今は飲んでいない。
病院にもかかっていない。
職場は、半年の契約社員だが、
失敗が多くて上司に呼び出された。
上司には統合失調症とは言えなくて
アスペルガーだと説明したところ、職場配置換えになって
ラインをはずれて、簡単な仕事の部署へ移った。
簡単な仕事なら出来るが、契約は半年で切れることが決まってしまった。
この8月にも契約が切れる。
クスリを飲まないと大きな音が内蔵にまで響く。
仕事上の失敗が増えるなどの問題がある。
しかし、病院には掛かりたくない。
病院以外の障害者とのつながりが欲しくて自助会へ参加した。

>>愛知県には若者サポートステーションが各地域にある。
春日井若者サポートステーションでは、
職場で問題を抱える若者を各支援機関につなげる役割をしている。
障害があるなし、に関わらず利用できるが、
障害がある方の相談をうけることも多い。
障害者生活就業センターや
地域活動支援センターといったセンターへつなぐこともある。
病院以外にも地域で支える仕組みが整いつつあるので利用して欲しい。




以上、二人の語る内容を
当事者や福祉大学学生やサポート側の人間など合計18名で
聞きました。

翌週、7月20日土曜日14:00~16:00にこもれびサークルがあることも告知しました。

こもれびサークルとは、語ることをメインにせずに、
手を動かす趣味の作品づくりをしながら、
自助の集まりでおしゃべりする会です。
絵を描いたり、デコレーションを作ったり、プラモデルを作ったりしています。
 
愛知県名古屋市中区金山2丁目6-14 HATビル3階
 
東海工業専門学校の近くです。
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